【ガッツリライブレポート】「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ 2018」詳細レポート新時代のエンターテイメントはどんなライブだったか!?大ボリューム全26曲をお届け!!
2018年6月2日・3日で「初音ミク×鼓童 スペシャルライブ 2018」に参加して来ました!!初音ミクさんのライブは初参加で、しかも和太鼓とのコラボ。どんな感じなんだろうとワクワクしていました。開けてビックリ、非常にクオリティが高くとても盛り上がったライブでした。今回はその様子を余すことなくレポートいたしましたので、お楽しみください。
開演するまで
会場に到着
連日、会場は人で大変賑わっていました。今年の限定法被(はっぴ)はミクカラーの緑色で、会場はたくさんの緑で溢れていてとても綺麗でした。
会場入り口で鼓童のチラシをもらいました!!こちらは2018年6月より始まるツアー「道」ですね。鼓童の関係者の方自らチラシを配っていました。暑い中スーツなのに素敵な笑顔で皆さんにチラシを配っている姿に早くも感動。宣伝なども一丸となって皆で協力している所がとても素敵です。
物販へGO
初音ミク×鼓童ですが、物販がメチャクチャ可愛い!!昨年度の4種類から今年は8種類に増え、風呂敷・手ぬぐい・法被・Tシャツ・扇子・巾着・持ち帰り用バック・クリアファイルです。浴衣バージョンの可愛い初音ミクさんと、鼓童の半纏を纏っている凛々しい初音ミクさんのバージョンがあります。
昨年度はかなり早い段階で売り切れ続出だったようでが、今年は在庫が潤沢に準備されていました。しかし扇子はとても人気で連日11時30分の時点で完売してしまいました。
物販の行列、早い方は朝の5時くらいからいたようです。Twitterなどを見ると、朝6時の段階ですでに50人以上、8時の時点で200~300人くらいだったようです。(1日目)
これだけの人が集まることからも、この企画の期待度が高いことがわかります。物販は10時からの予定でしたが、9時45分から繰り上げスタートされまていました。開始前から並んで、販売開始から1時間以上並んだ方もいたようです。
2日間参加しましたが、1日目は11時30分頃に着いてほぼ行列なしで10分程度で購入完了。2日目は9時15分頃に到着して、30分くらいの待ち時間で購入できました。2日目は1日目に比べると列が穏やかでした。
写真は2日目の物販の列。物販開始前で150人いるかいないかくらいの列でした。
物販の売り切れ情報は公式のアカウントでも随時情報更新してくれるのでとても助かりました。こういうのってとても良いですね
【グッズ完売情報】
「初音ミク×鼓童スペシャルライブ2018」グッズ「フルグラフィックTシャツ(M)」の、本日6月2日の販売分は完売となりました。6月3日分は、明日また販売致します。
※本日分の「フルグラフィックTシャツ」は残りS、Lサイズのみとなります!#kodomiku #初音ミク— 初音ミク×鼓童スペシャルライブ公式 (@kodo_miku) June 2, 2018
ワクワクの入場
物販の次は入場です!!入場までかなり時間もあったので、先にお昼を食べてきました。入場者プレゼントのペンライトは入場とは別で先に入手可能でした。(会場内でも引き換えは可能でした。)下の写真は二日目の様子ですが、並んだのは会場20分前くらいです。日差しがキツイ!!
開場されるとかなりスムーズに列がなくなっていき、5分と待たずに入ることができました。運営の方の手際がとても良かったです。アンケートと共にシールももらえました。
会場に入ると初音ミクがお出迎え
会場に入るとエントランス正面で初音ミクさんがお出迎えをしてくれました。
会場内には初音ミクさんと写真が撮れる箇所が3箇所ありました。和太鼓やチャッパを持って写真を撮れるサービス付きです。皆さんカッコよくポーズを決めています。
会場に入ってすぐにある宣伝パネル。よく見るとライブがNHKで放送されることが書いてあります!!
和太鼓と一緒に撮影ができるパネル(上)とチャッパを持って写真撮影ができるパネル(下)、和太鼓と撮影できるとあって法被パネルはかなり人気でした。せっかくなので私も撮影してきました!!
自前の尺八を持って浴衣姿の初音ミクさんと写真撮影。怪しすぎる一枚の出来上がりです。
そして…なんと撮影スペースで写真を撮って終わりではないんです。ここで撮った写真をSNSにアップすると、撮った写真が印刷されたオリジナルカードが発行できるサービスを受けられます!!こちらのカードも2種類あり、法被と浴衣の初音ミクさんが描かれています。
こちらの発券機から投稿した写真を選択して発券を待ちます。
発券されたカードがコチラ!!
すごく可愛いですね。そこまで列もな時間で運良く2種類入手できました。会場内で写真を撮ったり発券したりしているうちに、あっとい間に開演時間になってました。
いざホールへ!!
一通り見た後はホールへ移動しました。今回は運が良く1日目→2階席、2日目→1階席と別の視点から楽しむことができました。1階席はライブ感が非常に高かったです。鼓童や初音ミクがとても大きく見えます。二階席は全体を見渡せる席でした。鼓童と初音ミクをより近くで感じたい場合は1階席ですが、全体を見渡したいんだという方は2階席がオススメです。(とは言え座席は指定できないので運ではありますが…)
お客さんの入りですが、1階席はほぼ満席で2階席は8割程度、3階席も2階席と同じくらいのように感じました。
出演者とセットリスト
今回の初音ミク×鼓童 2018ですが出演者は以下の通りです。せっかくなのでライブに登場する太鼓と和楽器もまとめてみました。(太鼓の種類や呼び方に関しては色々あります)
鼓童の出演者は若い方が多く起用されています。エネルギッシュさと初音ミクさんがどう絡むのか。セットリストには初音ミク関連のライブでおなじみの曲もあれば鼓童の曲も入っています。果たしてどのような共演するのか期待が高まります。
ライブスタート
ついにライブが始まります。会場の音楽が大きくなるとともに、ザワザワした空気が静まり返ってスタートへの期待感が高まります。何かを感じで会場の空気が一つになるこの瞬間、イイですね。原曲の動画と合わせてお楽しみください。
Opening
オープニングの始まりと同時に、高まる期待感とゾクゾク感が最高です。始まりと同時に自然とペンライトがかざされていく様子も美しかったです。幕があがるとともに見える鼓童の背中姿。太鼓を打つことで培われたその背中はオーラを感じます。ここで驚いたのは鼓童が見えた瞬間の観客の様子でした。歓声が沸き起こり一気に会場が熱くなりました。
みんなみっくみくにしてあげる♪
1曲目は「みんなみっくみくにしてあげる♪」でした。この曲は聞いたことがあります!!初めて生で見る初音ミクのライブ、ディスプレイとは思えない奥行き感で、本当に初音ミクさんがそこで歌っていました。
1曲目からテンポが速い曲ですが、鼓童の方のベースのリズムは終始全く崩れていませんでした。最初から「さすが鼓童だ」と思わせてくれる技術力です。
ラズベリーモンスター
2曲目は「ラズベリーモンスター」、赤が基調の演出がとても印象に残っています。この曲はかなり太鼓の音がしっかり聞こえてきました。しかし舞台を見ると5人しかいませんでした。5人なのにスピーカーの音に負けない迫力とは…開始早々ゾクゾクしまくりです。
アップテンポでガツガツとしていて、太鼓とよくマッチしていました。胸が熱くなる、自然とノッてしまう曲ですね。
ヒビカセ
ここで担ぎ桶が登場です!!EDM的なノリの良さと担ぎ桶の機動力と抜ける音、見た目と音の両面で親和性が非常に高いと感じました。前の2曲に比べると軽めのサウンドの曲ですが、太鼓もそれに合わせたサウンドになっていました。こういった音色の切り替えからも鼓童のレベルの高さがわかります。
「ヒビカセ」には6人の奏者がいましたが、それぞれ役割が見えるようでした。また、途中で初音ミクさんを見る仕草なども共演しているという事を感じさせてくれます。中盤の担ぎ桶のソロはすごい盛り上がりでした。
「ヒビカセ」という名の通り、体に響くという意味でとてもマッチしていました。
MC
初音ミクから挨拶です。喋ってる時の姿や仕草がすごいですね。しゃべっている際の仕草一つ一つに見入ってしまいます…可愛い。
ビバハピ
かなりポップな曲の登場です。鼓童も初音ミクさんと同じステップを刻みながらで可愛いかったです。「カバディ」連呼の場所では鉦の平田裕貴さんの動きがコミカルでとても面白かったです。チャッパ以外も初音ミクに合わせて細かい仕草まで相当練習されていて、練度の密度を感じます。
ロキ
初音ミクさんとは別のヴォーカロイド、鏡音リンさんと鏡音レンさんが登場です!!この曲は太鼓なしの曲でした。でも、カッコよくてノリもとてもよく、楽しむことができました!!
いーあるふぁんくらぶ
ロキに引き続き鏡音リンさん・レンさんの曲「いーあるふぁんくらぶ」です。中華スタイルな曲調が太鼓にかなりマッチしていました。ここで初登場のシンバル、鼓童は演奏する楽器の幅が本当に広いですね。鉦のソロがカッコイイ!!
平胴の太鼓の動きが「みんなみっくみくにしてあげる♪」よりダイナミックになっていました。型がしっかりある中でも曲に合わせて打ち方を変化させたりするというのは難しいです。自分では変えているつもりでも同じような動きになってしまうことが多いです。目に見てわかるというのは本当にすごい。
三宅
ここで鼓童だけの曲「三宅」が登場です。三宅島を発祥とする太鼓の一つで、太鼓を横置きにして、独特の低い体勢で太鼓を打つのが特徴的な曲です。地打ち(ベースのリズム)に合わせて揃えて打ったり、入れ替わり入れ替わりでソロを打ったりと視覚的にも音としても楽しめる曲です。
鼓童の三宅、とてもダイナミックですね!!ダイナミックの中に「あぁ、これこれ、これぞ鼓童」という安心感があります。やはり足腰の粘りが違いますね。しっかりと支えるからこその一つ一つの音が安定しています。また、太鼓に近い方の腕の音は距離的にも小さくなりがちですが、そんな事は全くなく粒のそろった綺麗な音が会場に響き渡ります。
観客も三宅に合わせてペンを振ったりと、歓声が上がったりと盛り上がっていました。初音ミクファンの方の目にはどのように映ったのでしょうか。とても気になります!!
南部牛追い歌(唄)
※動画は鼓童ではありません
スモークとともに奈落から登場した鼓童の阿部好江さん。岩手県の民謡「南部牛追い歌」が始まりました。これまでの盛り上がりから一転、会場は静寂につつまれました。
南部牛追い歌には箏と竪琴が登場しました。箏は和楽器の演奏会やライブでは鉄板ですが、竪琴に関しては和楽器の演奏会でもなかなか見られないので、とても貴重なものを見ることができました。
南部牛追い歌も鼓童オンリーかと思いきや、初音ミクさんが登場しました!!しかも浴衣です。すごく可愛い!!
初音ミクさんの歌は、民謡独特の歌い方や音程などがしっかりと再現されていました。驚きです!!民の歌と書いて民謡、細かな情景が浮かぶような美しい歌声です。
初音ミクさんが踊る時の浴衣のシワや揺れ方も細かくて本当にすごかったです。これを見られただけでもライブにきて良かったと思える、幻想的な一曲でした。
独りんぼエンヴィー
再び初音ミク×鼓童の編成に戻ってきました。「独りんぼエンヴィー」では、中央の太鼓群がとても印象的でした。
音、動きともに太鼓の存在感が抜群です。飛び方とかもアクロバティカルで楽しかったです。また、太鼓の音も曲に合わせたキレがあり良かったです。鼓童が目立つ場所、初音ミクさんが目立つ場所、それぞれがしっかりとありバランスが良い曲でした。
結ンデ開イテ羅刹ト骸
太鼓のセット打ちとベースのカッコ良いセッションから始まったのは「結ンデ開イテ羅刹ト骸」でした!!すごい曲名ですね。和風チックな曲で、三味線や和太鼓と思われる音も入っていて親和性は抜群です!!初音ミクさんの衣装も和っぽく可愛い衣装でGoodでした。
ここまで色々な曲で平胴太鼓が登場していますが、撥を振り下ろす際のヘッドスピードが本当にうまく調整されているなと感じました。調整して、原曲の低い太鼓の音がしっかりと再現されていました。太鼓って撥を振り下ろすという簡単な動きですが、簡単だからこそ細かな調節が大切ですね。
ワールズエンド・ダンスホール
「ワールズエンド・ダンスホール」が始まり、巡音ルカさんが登場しました。ペンライトが緑一色から巡音ルカさんの色と別れて会場の雰囲気が一気に変わります。
巡音ルカさんの動きがすごく綺麗で印象的でした。長い髪がなびく姿とかがなんというか、すごい!!ファンの方がハマる理由がわかった気がします。
この曲はドラムと担ぎ桶のビートがカッコ良かったです。ハイテンポなドラムと合わせるのは見た目以上に難しいです。特殊な技術ではなく、同じように打ち続けるという基礎力が物を言います。こういった所でも鼓童の基礎力や地力がよく見えますね。
そしてクライマックスの回し(担ぎ桶の両面を打つ技法)はヤバかったです。揃ってはいるんですが個性が引き立っていて惹きつけられます。ただ速いだけの回しではなく、表現としての回しだなと感じました。
ルカルカ★ナイトフィーバー
ダンスナンバーの「ルカルカ★ナイトフィーバー」は太鼓の動きがとても印象に残っている曲です。曲調や巡音ルカさんの雰囲気に合わせたピシっとした、カッコ良い動きや編成、表情など細かく作り込まれているのがわかりました。
5人並んだ担ぎ桶などがピシっと客席に撥先を向ける動きはしびれました!!
能管+平胴
能管と平胴太鼓の怪しい雰囲気に会場が静まりかえります。能管は笛の中でも鋭く大きい音が出る為、会場を持っていくすごさがあります。どれくらい大きかというと、太鼓や他の楽器と一緒に演奏しても音が埋もれずに存在感を出せるくらいすごいです!!滑らかな移り変わりを表したかと思えば鋭い一音がなったりと表情が色々変わるのが本当に面白いです。
そして、曲中に運ばれてくる平胴太鼓に、次に始まる曲への期待感が高まります。
巴
ライブも中盤にさしかかり「巴」。大平太鼓三台で奏でる鼓童のみの曲です。たった3人で打つ姿を様々な色の照明が照らして印象的です。太鼓の面に照明が反射し、まるで奏者を照らすスポットのようでした。
途中で同じ太鼓を二人で打ったり移動したりすると、歓声が沸き起こりました。迫力ある演奏は観客の心までしっかりと響いていたようです。
巡
巴に引き続き鼓童オンリーの曲「巡」。この曲は今回のライブにも出演している住吉佑太さんが演出を務める鼓童の公演「巡」で演奏される曲です。
この曲ではマリンバが登場します。和太鼓の曲なのにマリンバ!?という驚きはありましたが、聞いてさらに驚き、マリンバが加わることで太鼓の重厚感だけでないメロディアスな楽曲になっていました。笛や和太鼓とお祭りっぽいのに、マリンバの音が加わりまるで大自然の中にいるような壮大さを感じます。
観客にはどう映ったのか気になります。
初音ミクの激唱
再び初音ミクさんと合流し「初音ミクの激唱」が始まりました。前奏の時点で歓声が沸き起こり、この曲への期待度がすごく高いことを教えてくれます。和太鼓の音が初音ミクさんの歌に重厚感を与え、まさに激唱という感じでした。
サビの部分での各太鼓の連打がすごかったです。各太鼓が3連符をひたすらに刻んでいるのにズレなくシンクロしていました。特に舞台上の右上のセットの太鼓の連打はすごかったです。リズムだけでなくヒットの正確さが素晴らしい。1階だとスモークに隠れて見えなかったかったのは残念でしたが、2階席はバッチリ見えました。見えていなくても、音できっとその迫力は伝わっていたのかなと思います!!
8 HIT
再び鏡音リンさん、レンさんが登場です。会場の湧き上がりを見ると、お二人の人気の高さがわかります。「8 HIT」ゲームを思わせるピコピコした感じの音楽がクセになりますね。ライブなのにジャージ風な衣装というのも風変わりで面白いです。
リモコン
「リモコン」では、鏡音リンさん、レンさんを意識したダブルチャッパが登場しました。小刻みな曲とチャッパの軽快さが非常にシンクロしていました。舞台上で色々な動きがあり、鏡音リンさん、レンさん、鼓童のどちらからも目が離せません。
チャッパのお二人は踊りを完コピしていました!!動きがかなりアクロバティックだったり、ジャンプが可愛かったりと見ていても楽しい曲でした。初音ミクファンからも非常に人気な曲でした。
この曲からは動きなども含め”鼓童サイド、初音ミクサイドお互いが尊重しあって共演している”ことがよく分かる素敵な一曲でした。
族 with ミク
「族」きました!!鼓童と言えば、な曲の一つですね。身体に響くリズムと一体感が素晴らしい、鼓童を代表する曲です。
族は比較的簡単で、学生など色々な方が演奏しているのを見かけますが、やっぱり本家は違いますね。鼓童の族は強く打つだけでない優しさ・柔らかさのようなものを感じます。特に平胴太鼓の打ち方などからその印象が伝わって来ます。
これは身体が整っているから、力だけで打たなくて良いからなのかなと思います。無駄な力が入っていないからこその自然体で美しい演奏です。
やっぱり族はいいなーと思っているとまさかの初音ミクさんが登場しました!!ミクカラーの鼓童の衣装に身を包み、紫色の担ぎ桶太鼓を担いでの登場です。すごく可愛い!!会場も大盛り上がりで大歓声が沸き起こります。
初音ミクさんの担ぎ桶太鼓、担ぎ桶太鼓の構え方、動き方とかが本当に細かく再現されていました。特にジャンプの仕方などはすごくて見とれてしまいました。リアルとヴーチャルがシンクロした瞬間でした。これが見られただけでも幸せです。
ワールドイズマイン
族の熱が冷めないまま次は「ワールドイズマイン」でした。観客からはお姫様コール?が沸き起こります。舞台中央に立つ鼓童メンバーはキリッとしており、さながらお姫様を守る騎士のような雰囲気でした。リモコンなどの可愛い雰囲気とワールドイズマインのカッコ良い雰囲気、使い分けが本当にすごいですね。
ただ表情だけを変えるのでなく、立ち居振る舞いや細かい仕草などまでこだわりが見えます。
Tell Your World
キラキラとした幻想的な曲でしたが、低い和太鼓の音がかなりマッチしていました。初音ミクさんの言葉を後押しするような優しい太鼓の音色です。サビの時に観客席から聞こえてくる「コトバ」コールがすごかったです。
MC
ラスト前のMC。あっという間に終わりになり、もう終わりかととしょげる観客に初音ミクさんからの「アンコールは…うーーーん。あるかもね♪」という言葉に会場が湧きます。初音ミクさん、本当に上手いです!!
ハジメテノオト
初音ミク×鼓童スペシャルライブのラストを飾るのは「ハジメテノオト」でした。1番は初音ミクさんだけ、2番から鼓童が登場しました。これ曲の太鼓も、曲の雰囲気を壊さない優しい音で聞いていて心地よかったです。音だけでなく、照明や会場が鼓童と初音ミクさんを調和させていきます。
途中、バンドメンバー・鼓童一人ずつスポットがあってワンフレーズずつ奏でる姿が印象に残っています。
最後にこの選曲はずるいですね。2回目イベントではあっても、鼓童にとっても初音ミクさんにとっても初めてのチャレンジがあり、観客も今日このイベントが初めて、鼓童の演奏を聴くのが初めて、初音ミクさんの演奏が初めて、という方がいて色々な人にとってのハジメテノオトだったと思います。
自分にとっても初音ミクさんのライブは初めてでしたし、今回のようなコラボを見るのは新鮮で初めての体験ばかりでとても感動しました。
ライブの中での驚きや感動全てを優しく包み込んでくれるかのような穏やかなラストでした!!
アンコールコール
ハジメテノオトを持ってライブが終わり幕が閉じました。そしてそれと同時にアンコールのコールが起こります。
初日は初音ミクコールだけで、途中から鼓童コールが混ざる感じでした。しかし2回目からは「ミク、鼓童」のように初音ミクと鼓童が入れ替わのコールとなりました。ファンの方の両方を讃えてくれていてとても素敵だなと思いました。
Satis Faction(アンコール)
アンコールが始まりました。EDMに合わせて太鼓の四つ打ちが会場に響き渡ります。やはりEDMと太鼓の親和性の高さを感じます。演奏者の活き活きとした表情に、太鼓っていいな。初音ミクっていいな。と笑顔になりました!!まだまだライブは終わりません!!
千本桜(アンコール)
きました「千本桜」!!和楽器バンドがブレイクするきっかけとなった曲の本家ですね。ギターサウンドのカッコ良い前奏が流れると会場のテンションはマックスです。ノリの良いこの曲は本当によく和太鼓がよく合いますね。舞台の上スクリーンに桜が流れ、奏者を彩ります。
間奏に入ると、まさかの初音ミクさん×太鼓再びで会場のテンションは200%状態!!初音ミクさんが平胴太鼓を打ち鳴らします!!バチをブンブン振り回したりと可愛いです。でもバチの重さ考えると初音ミクさんめっちゃマッスルやんって、少し笑ってしまいました。
大サビ前にライトが暗くなって桜のスクリーンとシルエットだけになった演奏者がとてもカッコ良かったです。勢いよく始まって勢いよく終わる。今日一盛り上がったのではと思う曲でした。
桜ノ雨(アンコール)
「桜の雨」では前奏で篠笛が登場しました。篠笛のとろけるような艶のある音が会場に響き渡ります。低く響く平胴の余韻のある音も曲によく合っています。なんというか、和太鼓の大合奏という感じです。音階がほぼない楽器ですが、人数を重ねることで音階が生まれると言えば良いでしょうか。
美しい旋律の曲なので、もう少し箏の音をも聞きたかったなぁと思いました。
メルト(アンコール)
本当に本当のラスト!!こちらは観客も含めてみんなで大合奏という感じでした。ステージも観客も一つになっていきます。ここまでくると細かなことなんて忘れてしまうくらいただただ楽しかったです。
歌詞の通り、この時間が止まってくれたらいいのになと思うくらい、名残惜しいラストでした。でも不思議ととても楽しく寂しさはありませんでした。
MC
すべての演目が終わり、舞台上に初音ミクさん、バンドメンバー、鼓童が並びフィナーレでした。会場では最後の瞬間まで拍手が鳴り止みませんでした。
初音ミクさんお辞儀がとっても綺麗です!!
合計26曲のステージ!!圧巻の大ボリューム
今回のライブ、アンコールも含め合計26曲、2時間15分という圧巻の大ボリュームでした!!
初音ミク×鼓童 2018 ~感想~
太鼓が受け入れられるのだろうかという不安はあったが…
正直、太鼓が初音ミクのファンにどう映るかすごく気になっていました。
当日券などもあるようで、結構ガラガラなのか、なんて。
ですが、実際はそんなこと全然なかったです。
観客席はほぼ満員で大盛り上がり、初音ミクさんだけでなく鼓童のパフォーマンスにも歓声がわいていてビックリしました。
和楽器に関わる人間としてはとても嬉しかったです。
鼓童・太鼓の感想
今回のライブのでは、自分の中にある鼓童というイメージが良い意味で裏切られました。初音ミクさんと調和しながらも活き活きと演奏する鼓童の姿からは、ただ伝統的な太鼓を演奏するだけでない、パフォーマーとしての側面もたくさん見ることができました。
また、使用する楽器、打ち方や表現など本当に幅広い鼓童の技術に感嘆です。決して特殊な技術ではなく、確固たる基礎の上に立っているという点でも見習わなければと思いました。
そして何より驚きなのはその安定感です。2時間の公演を通して、これだけの曲をやっても音やリズムが全くブレない体力はすごいです。最初から最後まで圧倒的なパフォーマンスだったなと思いました。
技術や表現、演出など楽しさとともにたくさんのことを勉強させていただきました!!
初音ミクの感想
今まで映像やゲームでしか見たことがなかった初音ミク。初めてのライブとしては一言「最高」でした!!リアルで見る初音ミクさんがここまで違うとは…本当にそこにいる初音ミクさんに感動し、民謡を歌ったり太鼓を叩いたりという幅の広さや観客を楽しませる表現などに魅せられてしまいました。
また、初音ミクサイドの演出なども本当に凝っていて素晴らしかったです。音楽だけでなく視覚的にも楽しめました。通常の初音ミクさんのライブも行ってみたいな、そう思えるような素敵なライブでした。
全体の感想
▼感想
ライブの感想ですが、とても楽しかったです!!
ライブだけでなく、ホール内でも遊ぶことができて色々楽しむことができました。
選曲も非常に良かったです。テンポ感のあるものからちょっと変わったもの、しっとりしたものなど最後まで一度も飽きずに聴くことができました。
途中にあった初音ミクサイドだけの曲、鼓童サイドだけの曲などのバランスも良く、お互いを理解することもできたのではと思います。
せっかくなので少し気になった点も書いておこうかなと思います。
▼音のバランス
太鼓との組み合わせなのでトレードオフになってしまいますが、音のバランスは難しいものだな思いました。初回は太鼓の音が結構大きく、初音ミクさんの声が聞き取りづらい場面もありました。千秋楽では初音ミクさんの声は聞き取りやすいものの逆に太鼓の音が埋もれてしまっていました。
調整は本当に難しいところではありますが、曲毎に何を主とするか、初音ミクさんか鼓童か。ここらへんのバランスは来年に期待したいところです!!
▼初音ミクさんの太鼓がもう少し見たかった
せっかくのコラボライブなので、初音ミクさんの太鼓がもう少しあったら嬉しかったですね〜大変だと思いますがオリジナル楽曲なんかあったらより箔がつく感じだなぁと思いました。気になった点はありましたが、ライブとしてはとっても楽しかったので大満足です!!
来年開催されることがあればどうなるのかを楽しみに見ていければと思います。
あとがき
初音ミク×鼓童スペシャルライブ2018の詳細ライブレポートを最後までお読みいただきありがとうございました。
本当に楽しいライブで、色々と書いていくうちにかなりの量になってしまいました。
このライブレポートを読んでライブを思い出したり、行けなかった人が様子を思い描いたり、来年の参考にと、少しでも役に立てば嬉しく思います。
今回のライブがきっかけで鼓童を見にくる初音ミクファン、初音ミクを見にいく鼓童ファンが増えたり交流が生まれたら良いですね。音楽のジャンルを超えての今回のライブ本当に素晴らしかったなと改めて感動しています。
コメントも残せますので、皆様の熱い思いや楽しかったなどの感想もよければ書いていただけたら幸いです。重ねて、最後までお読みくださり本当にありがとうございました!
※記事・写真の無断転載禁止
この記事へのコメントはありません。