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【イベントレポート】
『第四回和楽器展示会』
和楽器と過ごす刺激溢れる素敵な空間。

2019年6月29日・30日の二日間、東京都の京橋エドグランで『第四回和楽器展示会』が開催された。

和楽器普及協会が主催するこのイベントでは、様々な和楽器店と職人が一堂に介し、和楽器の販売や普及を行う。また、和楽器の演奏や体験なども行うことができるイベントで、毎回大変賑わうイベントである。

今回はこの『第四回和楽器展示会』の様子をお届けします。

会場『京橋エドグラン』

『第四回和楽器展示会』の会場は京橋エドグラン。銀座線の京橋駅から直結した立地の良い場所での開催だ。

京橋エドグランの3階のフロアを借りて作られた会場はとても綺麗で、和楽器の展示会とは思えないようなモダンな雰囲気だ。

様々な尺八、篠笛など笛の工房が出店

第四和楽器展示会、実に様々な尺八・篠笛の工房が出店していた。

群馬県水上に工房を構える『尺八 筦山』。美しい音色だけでなく、独創的な見た目も素敵な尺八を制作する工房だ。第一回和楽器展示会から出店しており、とても勢力的に活動されている工房である。

非常に短いサイズの尺八から長いサイズの尺八まで揃っていて、普段実際に吹くことができないものも試奏でき、尺八吹きにはたまらないブースになっていた。

 

東京都大田区に工房を構える『篠笛 和康』も出店。感覚だけでなく、細かなデータなどを元に作成される和康の笛はとても人気が高い。完全オリジナルでの制作となると現在5ヶ月は待つ程だ。

そんな和康の笛を色々試奏し、その場で買うことができるのもこういった展示会だからこその楽しさと魅力である。

 

埼玉県佐野市に工房を構える『篠笛 秀勝』も出店。

篠笛秀勝の独創的な篠笛・真竹笛は本当に素晴らしく、見ていて心が踊る笛だ。自然の形や柄を活かした笛はどれも一つとして同じものはなく、音だけでなく見た目でもどれを購入するか迷ってしまう。多くのアーティストが愛用するのも納得の笛を実際手に取り、吹くことができるのは篠笛好きにはたまらないだろう。

 

埼玉県さいたま市に会社を構える『篠笛 立平』も出店。

竹くずとグラスファイバーを使用した素材で作成された笛『環』などをはじめとし、新しい笛作成にも積極的に挑戦している工房だ。この日はオリーブオイルで揚げた締めた笛『天の笛』、海水で煮込んで締めた『海の笛』といった新しい笛も展示されていた。

通常の笛も人気が高い立平だが、こういった新しい取り組みをするという点でもとても面白く、これからもどのような活躍を見せてくれるのかが楽しみな工房である。

 

普段、様々な工房の笛の吹き比べができる機会は中々ないので、こういった展示会で一堂に笛工房が揃うというのはとても魅力的だった。笛好きも笛を知らない人も楽しめる良いブースとなっていた。

 

三味線の三春屋

千葉県市川市の三味線屋『三味線 三春屋』も出店。

三味線を主とした様々な小物などが展示、販売されていてとても面白いブースだった。近年ではインターネット上で三味線などの小物を買うことも多い為、実際に実物を手にとって見れるのはとても嬉しい。質感や色味など、実際に見るからこそ気づけることがたくさんあった。

 

変わった小物では、金メッキの駒やスワロフスキーでデコレーションされた駒なども販売されていた。まさに普段インターネットで必要なものだけを探す中では見ることのないものを見ることができる、展示会の醍醐味だ。スワロフスキーの駒は舞台に立った時、証明などが反射して綺麗に輝きそうだ。

たくさんの三味線小物、見るだけでも勉強になった。『三味線 三春屋』ブース、とても楽しいブースだった。

 

創作和楽器『SHAMIKO』

創作和楽器『SHAMIKO』の展示ブースもあった。

三味線や三線をモチーフにした創作和楽器・ミニ三味線といった立ち位置の『SHAMIKO』は創作だからこその今までにない様々なアプローチをしている。様々なデザインのSHAMIKOがずらりと並んでいたり、三味線でいうところの駒の位置が上にあったり、ライトアップ機能が搭載されたものまで実に様々である。

インテリアとしても良さそうなサイズ感で、家に飾ればそれだけで和の空間が生まれるグッズだ。

様々なアイデアを盛り込んだ『SHAMIKO』、今後はどのような展開をみせていくのかとても楽しみだ。

 

和楽器体験ブース

様々な和楽器が並んでいる体験ブースもあった。

普段中々触ることのない木魚や鼓をはじめとし、マニアックな楽器もズラリと並んでいた。工房だけでなく、和楽器が何気なく展示してあり体験できるというのはとても嬉しいことだ。触ることができて音が出せる。このこの楽しさがとても良い。ちなみに、やはり木魚の音はとても良く、いつまでも叩いていたい音色だ。

この体験ブースの隣では鼓の体験会などもやっており、多くの人が鼓を体験して楽しそうに過ごしていた。

 

和楽器もくもく会

展示会会場の真ん中の休憩スペースでは、和楽器ワールドが主催する『和楽器もくもく会』が開催されていた。『和楽器もくもく会』とは、和楽器愛好家が集まり演奏したり歓談したり自由なひと時を過ごす会だ。

この日も大勢の人が訪れ、様々な楽器の音が会場に鳴り響いていた。練習している人もいれば合奏している人もいるという飾らない自由な空間は和楽器奏者の間でも人気のようだ。(人物写真がある為、和楽器ワールド関連のツイートを引用しています)

和楽器もくもく会は関東をはじめ、関西など様々な場所で開催されている。今後はどんな場所で開催されるのか楽しみだ。

 

『鳴物 宮澤』の新型チャッパ、チャンチキ

和楽器展示会の前に突如として現れ、多くのリツイートをされていた『鳴物 宮澤』の新型チャッパ、チャンチキも出店されていた。『鳴物 宮澤』とは何か聞いたところ、篠笛「立平」の新ブランドとの事だ。

新型チャッパは通常のチャッパと異なり、縁の面に錫を焼き付けており、一風変わったデザインをしている。金と銀という色が楽器にインパクトを与えていてとてもよ良かった。鳴らしてみると5寸1分、6寸3分共に深い音色と美しい余韻が残るチャッパだ。

通常のチャッパのように激しく演奏するのも良いが、美しさや演奏に寄せた場合にとても重宝するような音色だった。今まで「チャッパの音=甲高い金属音」というイメージだった人は是非この『鳴物 宮澤』のチャッパを試してほしい。今までにない深い音が演奏に幅を広げてくれるだろう。

 

新型のチャンチキは遠くまでより通るような澄んだ音がするものだった。お祭りなどの盆太鼓でリズムキープをする際、音が安定して通るチャンチキはとても嬉しい。また、組太鼓や現代的なパフォーマンスの際も多くの太鼓の中に混ざっても負けない音量を持ったチャンチキだ。また、見た目も美しく、顔がはっきりと映る程鏡面加工されており、飾られている姿も素晴らしい。

 

また、このチャンチキの側面には独特の跡が残っている。これは「鋳肌」といい、生型鋳造という製造方法で作られた際につく砂型の跡だそうだ。これを磨き鏡面の綺麗な状態にすることも可能だがあえて残しいるそうだ。この跡は経年と共に風合いが変わり、この世にたった一つの自分だけのチャンチキとなる。

 

今までにないチャッパとチャンチキは会場でもとても評判や注目が高かった。『鳴物 宮澤』がこれからどのような展開をしていくのか、とても楽しみだ。

 

『NEO KOTO 輝』

北菱電興株式会社の『NEO KOTO 輝』も出店されていた。

NEO KOTO 輝』は面幅(箏の奥行きの長さ)を変えず、箏の長さを従来のものの半分に収めたコンパクトな箏だ。半分の長さということで、軽く、持ち運びやいのが魅力だ。そして何より、面幅は変わらないので通常の箏と同じ使用感を楽しむことができる。また、チューナーが内臓されており、調弦も独自のペグを締めることで行える為、教育現場などでも大変重宝する箏ということで近年話題になってきている。

この日は「さくらさくら」をの試奏や、「NEO KOTO 輝」の監修を務める『麻井 紅仁子』先生とのセッションを楽しんだ。箏初心者の私が適当に弾く音に合わせて先生が美しくセッションしてくれ、箏の楽しさを知ることができた。こういったこと楽しさがあると和楽器をやってみたいという気持ちに繋がると感じることができた。

また、この日の「NEO KOTO 輝」には『LOOK SHEET』というシールが貼られていた。こちらも「麻井 紅仁子」先生監修のグッズで、起点となる糸とどこを弾くと良い音がでるというのが一目でわかるシートになっている。

7の糸は赤の下には赤のライン、5と10の糸の下には青のラインが引かれている。「NEO KOTO 輝」は元々これらの糸に色が付いているが、ラインがあると一層わかりやすい。なぜラインかというと、番号を振ると番号の方ばかり見てしまうからだそうだ。このシートの場合は最低限の場所はわかるようにし、あとはしっかりと糸の幅の感覚などをつかむことができる。また、このシートが斜めになっているので、各糸シートの上を引けば良い音を出しやすいというのもとても良いアイデアだと感じた。

 

使いやすさやわかりやすさが魅力的な『NEO KOTO 輝』これからも教育現場などをはじめ様々な場所で活躍していく姿が楽しみである。

 

エントランスでの和楽器演奏

和楽器展示会の会場はエドグランの3階だが、地下のエントランスでは和楽器の演奏も披露されていた。三曲形態のものから津軽三味線や和太鼓など、様々なジャンルの曲が披露されており、その音は銀座線の京橋駅からエドグランに来る途中で聴こえきた。エントランスというオープンなスペースで誰もが和楽器をの演奏を自由に聞けるというのはとても素敵だ。

ワークショップなどをエントランスでやるのも面白うで、次回更に色々な企画がエントランスで行われることを楽しみにしたい。

 

まとめ:盛り上がりを見せる『和楽器展示会』和楽器をたくさん感じることのできる素晴らしいイベント

『第四回和楽器展示会』、和楽器好きにとっても、和楽器を知らないひとにとってもとても刺激溢れる素晴らしいイベントだったと思う。体験したい、知りたい、交流したい、買いたいなどの色々を満たしてくれるイベントは他にはあまりなく、無二の存在すると言えるだろう。私自身、知らないことをたくさん学ぶことができてとても楽しかった。

今の所は年に一度というペースでの開催とのことだが、これからもこのイベントが続き、より多くの人にとって、刺激や感動がある場所になっていって欲しい。

和楽器の楽しさがたくさん詰まったイベント、今年行った人も、行けなかった人も是非次回も足を運んで欲しいイベントだ。

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